2003年から厚生労働省の「介護予防・地域支えあい事業」の中に「足指・爪のケアに関する事業」が加わりました。それからフットケアは急速にその重要性に注目されるようになってきました。自分の足でいつまでも歩くためには、子どものころからのケアが重要であるにも関わらず、痛みや歩行に支障を来すようになるまで、人はあまりにも足に無頓着です。冬になると粉をふく足、外反母趾や足底に胼胝やうおのめ、肥厚した足底、曲がったり肥厚した爪など、何かしらトラブルを抱えているにも関わらず、放置している人がほとんどです。

足の最も大切な役割は、歩くたびに衝撃を和らげる「クッション機能」、歩くたびに血流の循環を促進する「ポンプ機能」です。足の病変があることで立体構造のゆがみも生まれ、足のトラブルが始まります。歩行異常、膝や股関節の痛み、骨格全体のゆがみ、浮腫、爪、皮膚などにトラブルが起こります。そして全体のバランスが崩れ、健康全般を損なう原因となります。

当協会のフットケアは癒しだけでなく、症状を観てケアを選択し、トラブルのある爪のケアも行い、いつまでも歩ける足を守ることを目的としています。

靴や靴下の中に隠れている足に、ひそかにトラブルを抱えている人は少なくありません。自覚症状がないと、もしかしたらトラブルだと思っていないかもしれません。

ハイヒールやブーツでおこる巻き爪や白癬症、糖尿病や動脈・静脈疾患、浮腫など、高齢になると爪の処置もできなくなります。爪のトラブルケアも含めてフットケアリストは、癒しと症状の改善する場面で活躍できます。

サロンやネイルの新メニュー、医療や介護現場などで活躍する場は多岐にわたります。

また、介護保険の「足指、爪のケアに関する事業」より介護計画にフットケア計画も必須になってくるでしょう。